
「歌は翼を広げて、私たちの生の上へと滑り出す。歌がなくて、その翼で生の上へと滑空する瞬間すらもなかったら、私たちの苦しみはどれほど重さを増すだろうか」――本文より
ハン・ガンが「書きたいのに、書けなかった」と回想する時期に生まれた本書には、音楽との出会い、さまざまな思い出にまつわる歌、著者自身がつくった歌について綴られている。著者の繊細な感性に触れるエッセイ集の初邦訳。
当店の店主ヨコがK-BOOKらじおで紹介しました。
→ https://youtu.be/jfGlP0Fyd9k?feature=shared
この本は人類全員が一人一冊手元に置いておいた方がいいと思っています。静止した場面から、生の光と色彩が踊り弾け、世界と生活の音に満ちた流れに帰る時、一番やさしい迎えをよこしてくれる扉。私の個人的な心の常備薬。きっと必要とする人がいるから、いつでも渡せるように。その気持ちで今日も本屋をやっています。(店主)
【新品の本】
書名:そっと 静かに 新しい韓国の文学18
著者:ハン・ガン(韓江)
訳者:古川綾子
編集:藤井久子
ブックデザイン:文平銀座+鈴木千佳子
カバーイラストレーション:鈴木千佳子
DTP:廣田稔明
印刷:大日本印刷
進行管理:伊藤明恵
発行:2018年6月
発行人:永田金司 金承福
発行所:クオン
サイズ等:四六変型判 192ページ 並製